
オットリーは、小さな、静かで落ち着いた街です。街にはあちらこちらにティーサロンや小さなレストラン、また歴史あるPUBがひしめいています。 PUBは、小さな街なのに、経営者にとっては激戦区といわれるぐらいたくさんあります。ここでは地ビールがたくさん飲めるので、エールファンにはたまらないでしょう。
オットリーには川が流れており、このワーフ川にそって公園があります。 休日には多くの人がここでゆっくりと休暇を過ごしています。この川に架かる橋は18世紀に作られ、いまも街のパイプとして活躍しています。休日のマーケットもこの橋のたもとで行われていますので、覗いてみるとよいでしょう。
街の郊外には、森林地区と岩がごつごつした「チェビン」と呼ばれる場所があり、700エーカーある広大な自然公園を散策する人々も多く見受けられます。 オットリーは谷の底の部分に位置している町なので(谷底の部分に川が流れている)山の上から眺めるオットリーは最高です。
そこからは イギリスの古き良きオールドタウンの美しさを見ることが出来るでしょう。
オットリーが谷間にあるといっても、イギリスの谷は、日本と比べて、とても緩やかで、広がりがあり、そこでは雄大で広々とした景観を楽しむことが出来ます。 天気の良い日には、流れる雲の陰が、緑の絨毯が敷き詰められたような放牧地の上を横切って行くのや、羊の白い群れが、遠くに点々と小さく見える様子などは素敵です。 トレッキングファンには是非お勧めのビュースポットです。
イギリスの古き良きオールドタウンとして知られるオットリーには、多くの古い家や、小さな通り、小さなお店があり、イギリスの人気ドラマ「エマデール」の舞台としも登場します。 またフォークミュージックフェスティバスも開かれ、その時期には多くの人たちで賑わいます。
小さな裏通りを散策すると、レストラン、小さなPUB、アンティークショップがあります。 また小さなティールームでゆっくりとお茶をしたあと、川沿いの公園にひなたぼっこに行くのも良いでしょう。 マーケットを覗いたり、PUBでゆっくりしても良いでしょう。 PUBではランチが食べられますのでお勧めです!
ちょっと街を出れば、羊がいっぱい。街の住人より、羊のほうが多い街ですので...。
機会があれば、是非オットリーを訪問して、そんなイギリスの古き良き街の雰囲気に触れてみてください。
オットリー出身の有名人
オットリーの有名人は18世紀の家具職人&デザイナーのトーマス・チッピンデールです。彼は1718年、オットリーで生まれ、21歳でロンドンに出るまで、彼の父親とともに、オットリーで働いていました。 チッピンデールは家具デザイナーとして名をはせ、今でも多くの彼の作品が残っています。 オットリーのマナースクエアーには、彼の像が立っていますので見ておくと良いでしょう。
彼の作品は、リーズ近郊では、ヘアウッド・ハウス、テンプルニューザム等の貴族の館で見ることが出来ます。
優雅で繊細なデザインは、慣れてくると一目見ただけでチッピンデール作のものだと分かるくらいです。
彼はまたイギリスで初の家具デザインの本も出版し大きな功績を残しました。その初版本は、ロンドンロイヤルアルバートミュージアムで見ることが出来ます。 アルバートミュージアムにも数多くチッピンデールの椅子が展示されており、扱いが大きいので是非見ておいて下さい。
ロンドンに出たチッピンデールはセントマーチンズレーン(トラファルガースクエアー近く)に工房を構え、家具をデザインし生産します。 彼の家具は当時の流行に敏感な有名人に人気を得ることになりました。
その中でも、今でも「ガリックシアター」として名が残っている、18世紀の俳優&プロデューサー、デビット・ガリックは彼の家具にほれ込み、オーストリア人の奥さんと結婚し家を新築した際に、チッピンデールに家具を依頼しています。
ガリックと奥さんの肖像画がロイヤルアルバートミュージアムにあり、その場所にチッピンデールの椅子が何脚かおかれて、彼の出版した本とあわせて説明があるので興味のある方は是非どうぞ!
この時代には、グランド・ツアーと呼ばれる、上流階級の子供たちが成人前に、イタリア等の大陸の各地を旅行する習慣が流行します。(映画:「眺めの良い部屋」はフィレンツェを舞台にそうした時代を描いています) そうして吸収してきた、建築様式、デザインが、イギリスで流行したという背景がありました。
バイロンは「イタリアのハロルド」を書きましたし、イギリス最初の首相ロバート・ウォルポールの息子、ホレス・ウォルポールはイタリアを舞台に「オトラント城忌憚」を記し、イギリス・ゴシックの口火を切る事になりました。
そうした文化人のテイストに、チッピンデールのデザインは正にマッチしたのです。 実際に彼の家具をみれば、なるほどと納得できるでしょう。彼の家具の持つ、優雅さ、繊細さは間違いなくイギリス的なものではなくヨーロッパ的なものですから...。 ぜひ目で見てお確かめ下さい。
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