|
|
Box
Tree
35-37 Church Street
Ilkley, West Yorkshire, LS29 9DR
Telephone : +44 (0)1943 608484 |
イリクリーにあるレストランです。 リーズから少し離れてはいますが、鉄道利用で簡単に行けます。(イリクリーに関しては、ここを参考にして下さい)
イリクリーは避暑地ともして知られ、街には優雅で、のんびりとした雰囲気が漂います。 このレストランは以前はアンティークショップだった建物を改装してレストランとして営業しています。
このレストラン、2002/03年版のミシュランで1星を得た実績があります。しかも32歳の最年少シェフが星を取ったということでイギリスでも注目のレストランとなりました。
その当時の店のオーナーはマダムで、ギリシャ人の方でした。 お見受けしたところかなりのご年配でしたが(確か70歳代以上だったと思います)、1星を獲得するレストランを切り盛りするような、しっかりとした様子が感じられました。 星を得て、確保するには、たゆまなき努力と追求や、進取の気性が求められますが、そうした分野でエネルギッシュな方なのだろうなと思われました。 というのも32歳の若いシェフを迎えたぐらいですから...。 年配の経営者と、最年少の星つくシェフの組み合わせは、チームワーク的にはとても興味深かったですね。
食事はとても美味しく、盛り付けも美しく、満足できる内容でした。 若いシェフということで何らかの革新的な料理か、斬新な料理でくるのかな? と最初は思っていたのですが、非常にストレートな、それでいてしっかりとした、基本をはずさない料理構成となっていました。 私的には、逆に、こうした点がミシュランン審査員に高く評価されたのだろうと感じました。
そんなレストラン、ボックスツリーでしたが...。 残念ながら翌年のミシュランでは星を落としてしまっています。 理由は不明だったのですが..。 その時、私は問題はサービスにあるのではないかと思ったのです。
実は、私が以前BoxTreeを訪問した時のことです。
ワインが運ばれてきてワインのコルクを抜いている最中に、ソムリエに携帯電話がかかってきました。なんと彼は、サーブを中断し携帯電話を取ったのです。
仕事中に携帯のスイッチが入っていたことや、しかもワインのサーブ中に電話をとるなんて、言語道断! 一つ星、いやどんなレストランであっても、これは最悪のサーブです。 多分、夕方の、店も始まったばかりの時間帯だったので、何らかの準備が十分できていなかったからなのだろうと思われますが (スタッフがそろっていなかった等) 信じられない大失態。 それが、あの時、たまたま起こった事だったのかもしれませんが、そんな小さな事に注意を払わない態度が、星を落とす事につながったのだと思います。 もし私がミシュラン覆面審査員でしたら、即星を落としますね。
結局、翌年、新年度版のミシュランで、ボックスツリーの星がはずされているのを見て、「ああ、やっぱりな」 とひとり感じたのでした。 それと同時にミシュランの審査の確かさに信頼を深めたのです。 やはり、見ているところはしっかり見ている! レストラン業界も厳しい世界です。
「 そんなBoxTreeでしたが新たなニュースが飛び込んできました!」
新しいオーナーによって、お店が改装され、新規にOPENする事になったのです。 しかも、新たなオーナーシェフはサイモン・グエラー。 彼はリーズで「The
Gueller」というレストランを経営していました。そして彼の始めたレストランは、あっとゆうまにミシュランの1星を獲得したのです。これには私もノーマークでしたので驚きました。それで私は彼の名前をおぼえたのです。
しかし、翌年、なぜかレストランは消失し、現在は、No3 York Placeというレストランになってしまっています。 一時はミシュラン星レストランがリーズに2件(もう一件はPool
Court at 42)できたとニュースにもなりましたが、それが突然に無くなって残念に思ったものです。 何かのマネージメント上のトラブルがあったものと考えられます....。
しかし、 リーズで星をとったシェフ、サイモン・グエラーが帰ってきました!これは本当に楽しみなことです!
BoxTreeですが、こじんまりとしたクラシックな感じの、落ち着いた雰囲気です。とてもコージーで、リラックスできます。1720年に農家として建てられた建物は、19世紀の後半に、前庭に箱に入れた木が植えられ、それからBoxTreeという名前がつけられました。現在でも、前庭に箱入りの木が飾られています。 数年後、BoxTreeはアンティークショップとティールームとして営業を始め、さらにレストランにへとオーナーの変遷により変わってきました。
1962年にレストランとしてOPENしたのですが、それ以来、ミシュラン2星を獲得した時期や、有名シェフ、ピエール・マルコ・ホワイトがシェフだった時期もありました。
現在のBoxTreeですが、現在でもそうした歴史を背負って、イリクーに存在しています。 歴史あるレストランですので、やはり現在でもミシュランからも注目されているレストランでしょう。 新しいオーナーシェフになりましたが、私の予想では来年度は必ず1星を取るでしょう。断言します!是非訪問してみて下さい。
新生BoxTreeはどんな感じでしょう? 高級店のなかでも、都会の高級店だと、ちょっと肩に力が入って緊張するものですが、田舎の小さな高級レストランの雰囲気のあるここでは、心からリラックスして食事を楽しめます。
訪問すると、ラウンジに通されてメニューを決めます。イギリスの居間のような落ち着ける空間です。 ここでアペリティフでも飲みながらゆっくりメニューを眺めましょう。 イギリスっぽいスタイルでドライシェリーなんか頼んでみたいですね。
オーダーの際に、注目すべきはワインリストです。 素晴らしい品揃えです。田舎の小さな街のレストランにいるとは思えない精練された、素晴らしいワインの数々。 シャトーペトリュス、ロマネコンティ、エシェゾー、ロマネサンビビアン、サンテミリオン、シャトーオーゾンヌ...サシカイア、トカイ、トロッケンベーレンアウスレーゼ、シャトーイケム...etc。 綺羅星のような最高峰のワインがそろっています。 ゆっくりワインリストに目を通して、お気に入りの一本をチョイスしたいものです。
さて、食事で案内されるダイニングはそんなに広くなく、テーブル席で10ぐらいでしょうか? 客層も避暑地らしく、リラックスした落ち着いた感じの、お洒落で優雅な年配の方たちが、ゆっくりと食事の時間と、会話の時間を楽しんでいる...。そのような感じの雰囲気です。
こじんまりとした、小さくて可愛いコージーな落ち着いたレストラン。
現代的にアレンジされていながら、それでいてクラシックなフレンチの基本をはずさない直球勝負のような味わいの料理は、食する人を至福の時へといざなうことでしょう。
レストランでは地元イリクリーの農家から運び込まれる、最高の新鮮素材が使われています。 そこには正にヨークシャーの広大な自然の農地ならではの贅沢と伝統が息づいているのを味覚で感じることができるのです。
都会から遠く離れたイリクリーで、ゆっくりと美味しい食事を楽しむ旅。 そんな旅を、この小さなレストランは間違いなく演出してくれることでしょう。
|